iPaaS(アイパース)とは?メリット・導入コストをわかりやすく解説

よくある悩み
  • iPaaS という言葉をよく耳にするけど、何が凄いんだろう…
  • iPaaS が注目されている理由がよくわからない…
  • iPaaS の導入コストってどれくらいなんだろう…

本記事では、上記のような iPaaS(読み方:アイパース)の悩みを解決するため、iPaaS を様々な企業に導入・利活用支援を行っている私が、わかりやすく解説しました。

iPaaS は将来性の塊であり、ポテンシャルが計り知れない素晴らしいツールです。iPaaS の知識を深め、業務改善へ繋がるキッカケとなれば幸いです。

iPaaS とは?

iPaaS の概念

iPaaS とは Integration Platform as a Service の略語で、様々なサービスを連携させ、業務効率化・自動化を支援するサービスです。より噛み砕いてまとめると、様々なサービスの機能やデータを橋渡しするサービスになります。

iPaaS の使用例
  • Gmail で重要なメールを受信 → LINESlack などに通知
  • Gmail で受信した添付ファイル → Google Drive に保存
  • Google フォームからお問い合わせ → LINESlack などに通知 → Gmail でお礼メールを送信

このように iPaaS を使えば、各サービスを横断した業務フローを構築し、自動化できます。

基本的に Gmail や LINE など、別々のサービスを連携するには、高度なプログラミングが必要です。しかし、iPaaS を使えば、ノーコードで誰でもサクッと連携できます。プログラミングも不要です。

iPaaS はまるで触媒のように、各サービスの機能を横断滑らかに繋ぎ、業務を推進していくポテンシャルがあります。

iPaaS ができること

iPaaS による各サービス連携の真髄は、以下2つです。

iPaaS のコア価値
  • データの自由化
  • 業務の仕組み化

各サービスが受け持つ重要なデータを自由に横断しながら活用できるため、データ × 機能のパワーを最大限、引き出せます。また、散乱したデータを厳選し、一元管理することも可能です。

さらに、各サービスを使用した業務フローも iPaaS により仕組み化できるため、業務の自動化と脱属人化も実現できます。

iPaaS は各サービスの連携がコンセプトになっているため、使用する便利なサービスが増え続けても、業務フローをシンプルにしやすい副次的な効果もあります。

iPaaS が注目されている理由

近年 iPaaS が注目されていますよね。私自身、プライベートや仕事で iPaaS を使用していますが、ポテンシャルが高いのはもちろん、将来性も大きいと感じます。その理由は以下の通りです。

iPaaS の注目理由
  • コロナによって、DX 推進やオンライン化が加速し、使用するサービスが急増
  • 使用するサービスが増え続ける時代になり、データが散乱したり、業務も複雑化している

コロナにより、急速にデジタル化するためのサービス導入が一気に進みました。その結果、随所で便利にはなったものの、使用するサービスが増加し、業務全体を見渡すと、むしろ手作業などの通常業務が増えているケースがよくあります

さらに、データも色んなところに散らばり、データの管理コストも増えているのが現状です。

このような課題を iPaaS は解決できるため、現在、注目されています。便利なサービスが増え続けたとしても、iPaaS を使えば、データも自由に扱え、業務もシンプルに仕組み化できるため、安心です。

iPaaS のメリット・デメリット

前述した内容と被る部分もありますが、iPaaS のメリットとデメリットを紹介します。

iPaaS のメリット

iPaaS のメリットは以下の通りです。

iPaaS のメリット
  • 専門知識が不要
  • 定型業務の削減
  • 変化に強く、汎用性も高い

前述したように、基本的にノーコードのため、専門知識は不要です。また、定型業務(ルーティンワーク)を自動化できるため、機械に代替できないクリエィティブな時間を増やせます。

さらに、iPaaS は各サービスの見た目に依存しないため、変化にも強いです。というのも、iPaaS の裏側では、プログラムで各サービスの機能(専門用語:API)を提供しています。そのため、サービスの見た目が変わっても問題ありません。

そして、各サービスを自由に繋げられるため、汎用性が高く、スケールしやすい点もポイントです。

iPaaS のデメリット

一方で、iPaaS には、以下のようなデメリットもあります。

iPaaS のデメリット
  • 操作に慣れる必要あり
  • 各サービスの限られた機能しか使えないケースあり
  • 日本製の iPaaS は価格が非常に高い傾向あり

iPaaS にもよりますが、操作に慣れるまで多少の時間がかかります。iPaaS が提供する各サービスの種類や機能も全てあるわけではありません。

そして、日本製 iPaaS の殆どは法人向けで、個人では手が届かないほど、非常に高いことが多いです。そのため、リーズナブル(無料含む)に試してみたい方は、海外製 iPaaS を試すと良いでしょう。

弊社では、基本的に海外製の iPaaS を使用していますが、操作もシンプルのため、慣れるまでに時間はかかりません。

iPaaS 導入のハードルは非常に低い

iPaaS 導用のハードルは、想像以上に低いです。導入に関しては、数分で簡単に使えるようになります。他サービスとの連携も簡単であり、ノーコードで、各サービスを繋ぐだけです。

導入コストと費用対効果を考えると、iPaaS を使わない理由はないでしょう。

iPaaS によっては、一度お問い合わせしないと、使用できないケースもございます。

さいごに

まとめ
  • iPaaS は様々なサービスの機能やデータを橋渡しするサービス
  • ノーコードで各サービスを横断した業務フローの自動化が可能
  • 導入ハードルは非常に低く、費用対効果は高い

まずは iPaaS をお試しいただき、業務改善のポテンシャルを感じていただくキッカケになれば幸いです。